魚町銀天街のSDGs
「そんなことまで商店街が?」
アーケード商店街発祥の地として知られる私たち魚町銀天街は
ジャパンSDGsアワードの内閣総理大臣賞をはじめ
SDGsの分野でいくつかの賞をいだいており、多くの視察の方がお越しになりますが
視察に来られた方はこのように驚かれます。
商店街らしくない社会課題にも目を向けつつ
継続的に取り組める誰でも参加しやすい
みんなが当事者になれる小さな取り組みを続けています。
魚町銀天街のSDGsの
「向き合い方」と「取り組み方」
様々な立場の人が暮らす商店街はまさに「小さな地球」です。
私たちは、SDGsの考え方を参考にしながら商店街を将来へと引き継いでいく努力をしています。
私たちの小さな取り組みが、同じように大切なものを守り、
将来に受け継いで行こうとしている皆様に広がっていけばと願っています。
POINT 1
SDGsとの「向き合い方」
私たちが単に物を売ったり、買ったりするだけの場所でしか無ければ、そう遠くない未来に、他の何かに取って代わられるでしょう。
私たちは商店街の枠に収まらず「社会にとって必要不可欠な存在」になることを目指しています。
商店街にも社会的課題が数多くあります。
アーケードの下で段ボールを敷いて寝ている路上生活者、車イスでは不便な入口に段差があるお店や店内の狭い通路、飲食店街から出る大量のゴミ問題など。
商店街のみんなでパブリックマインドを持って、それらの社会的課題に直接的に向き合い、解決方法を探ってきました。
他にも、これまでの取り組みの中には「商店街らしくない」ものが沢山あります。
今はできないかもしれないが、将来商店街が役に立てる日がくるかもしれない、私たちが知らない世界があるのならば、まずは知ってみたい。
そういった気持ちで沢山の勉強会を開催し、市民と一緒に私たちも学んでいます。
POINT 2
継続するための「取り組み方」
商店街らしくない社会的課題と向き合っても、継続できなければ意味がありません。
あまり大きな目標ではやる前に尻込みしてしまいます。「ほどほどに」を合言葉に「挑戦できる内容」「継続できる規模感」を大切にしています。
高度な事業は、力を持つ人が大勢いるうちはできるかもしれませんが、その人たちがいなくなったらどうなるでしょう?大きな予算で実行すれば華やかな取り組みが出来ますが、その予算が無くなったらどうなるのでしょう?大規模で実施するために年に一、二回程度しか実施できなければ、誰もが参加できる機会は十分にあるのでしょうか?
「こんなのでいいんですか?」
視察に来られた方から言って頂いた褒め言葉です。これなら自分たちでもできるな、挑戦できるなと思ってもらえることが、とてもうれしく感じます。
表彰・実績
商店街らしくない社会課題にも目を向き合いつつ
小さなことをコツコツと継続し、ハードルが低く真似できる要素が多い
魚町銀天街のSDGsの「向き合い方」「取り組み方」が
高い評価を受け様々な賞を受賞しました。