和楽器屋の考えるサスティナブルとは?邦楽のお店「渡辺」さん

魚町銀天街のSDGs活動報告

長文の投稿が何度も白紙になってしまってテンションだだ下がりの森川です💦こんにちは✨
さて、今日は商店街の中で持続可能を考える素敵なお店を紹介させて頂きます。

持続可能な開発のための目標であるSDGsですが、ちょっと難しいと感じていたり、身近に感じる事ができない方のために、商店街の中にあるちょっとしたSDGsに向かう取り組みを紹介できたらと思っています。

今日ご紹介するのは「北九州市小倉北区魚町3丁目4-18」にある
邦楽のお店 渡辺」さん
北九州市小倉に店を構えて九十年の邦楽専門店!
三味線や箏、日本舞踊小道具から小倉祇園太鼓まで、邦楽商品全般を取り扱う専門店です。
店舗内に工房を併設しており、その場で楽器の修理・メンテナンスなども行ってくださいます。
2Fのショーウィンドウに琵琶が飾ってあるのが目印です。(珍しくないですか?)

先日、魚町メンバーの鳳凰ちゃんと一緒に魚町SDGs散歩(チラシやシールを持って店舗訪問をしています)をしている時にバッタリ出会った渡辺さん。
早速、お仕事中に呼び止めて💦 SDGsについて突撃取材をさせて頂きました☺️
(急なインタビューにも快くご対応頂き有難うございました✨)

余談ですが・・・魚町の商店主の方は気さくな方ばかりで、いつも和かにお話をしてくださいます。
この辺りが魚町商店街の最大の魅力で、SDGs達成に向けた活動をしていく上で一番有り難いと思っているところ。
アーケードを歩けば、100%犬も歩けば的に素敵な人たちに出会えます。(魚町に遊びに来てね✨)

和楽器の素材は動物素材を使うことも多く、動物保護の観点から言えば難しいことも沢山あるのでは?
っと内心ドキドキしながら、お話を聞いていたのですが。。。

森川:  和楽器と言えば、動物の皮を使っているイメージがあるのですが、どんな皮が使われている
     のですか?
渡辺さん:三線には蛇皮、和太鼓には牛・豚・馬皮、三味線には猫皮や犬皮をはじめ山羊やカンガルー
     などが使われています。最近では良質な合成皮も出回っていますので、そういった楽器も多
     いです。
森川:  そんなに多くの皮の種類があるんですね?動物保護の流れもあって今ではなかなか入手でき
     ないのでは?
渡辺さん:その通りです。とても貴重になってきました。本当に多種多様な皮が存在します。
     今までいただいた動物の命の助けがあって演奏が成り立つという側面もあります。
     だからこそ、古くなった楽器をお直ししながら、大切に使い続けていくお手伝いができれば
     と思っています。

既存の楽器を大切に使うことにサスティナブルを感じながら、革製品や合皮について見直すきっかけをもらいました。伝統文化を継承していく上でも難しい問題ではあるけど、持続可能な世界に向けて考えていく必要性を感じました。

時代の流れに寄り添いながら、和楽器を大切に次世代につないでいらっしゃる渡辺さん。
魚町に遊びにきた時は是非お立ち寄りいただけると嬉しいです。

そんな渡辺さんが2020年街ゼミで配信をしてくださった動画はこちら⬇️
『楽器のはなし~三味線を分解してみよう!』
https://www.youtube.com/watch?v=Jd-HcUaG7KQ&t=291s

「邦楽の渡辺」
住所:北九州市小倉北区魚町3-4-18
電話:093-521-4922

文責:森川 妙