【報告】魚町句会11月2日(土)イルミネーション編

SDGs×街ゼミ

やねのうえいってみたいなぎんてんがい  ハレカ

11月2日、街ゼミの特別講座として開催された「魚町句会」の第一弾。この日は本来、竹あかりのイルミネーションを見に行く予定でしたが、あいにくの雨予報のため、かなり前に中止が決定。それでも予定を変更して商店街を歩くことにしました。

雨が上がったタイミングで、ふとクリスマスイルミネーションが目に留まり、足を延ばして鴎外橋まで行ってみました。

句会の前には1時間ほどの座学がありました。天籟通信代表の福本弘明先生から、俳句の歴史や作り方のコツについて詳しく講義していただきました。私自身、俳句について誤解していた部分や、川柳などとの違いが混同していた点もすっきり解消され、試しに一句詠んでみることができました。

冬隣色褪せてない名刺入れ 松本笑点

んー!自分で詠んだ句なのに、何を伝えたかったのかがわかりません!
いろいろな思いを込めたつもりでしたが、見事に空回りしてしまいました。俳句は、詠んだ本人と読む人それぞれが自由に感じ取れる「大人の遊び」のはず。
けれど、私の句には広がりがなく、読み手の想像を掻き立てる余地が足りないと痛感しています。

参加者の皆様もまち歩きの前にとりあえず一句

まちゼミや歩き疲れた秋と居る 夢野はる香

コスプレのナースの血のりそぞろ寒 空魚

店々を子らと巡る母の握力 文華

いっぱいのおきゃくとおみせたのしいな ハレカ

素晴らしい!いろんな取り方ができる豊かな句ばかり、さあここから街に飛び出して歩きましょう!

まち歩きから戻ってきて、早速三句詠んでいただきました。
たくさんのインプットが、どんな形で俳句として表現されるのか、とても楽しみです。皆さまの素晴らしい俳句を、ぜひご覧ください。
この句は何を表現しているのか?詠んだ人はどんな気持ちでこの句を詠んだのか?
たっぷりと想像を膨らませてみてください。

魚タイル跳び々駆けるこの笑顔 文華

足早に家路を急ぐ根深葱 空魚

そぞろなる街に秋灯とわたくしと 夢野はる香

未狩の街負けじと目元にラメを足す 蜜柑

きらきらのステキなラいときれいだな ハレカ

かくれんぼみなゐなくなり木守柿 空魚

紅葉散る子供喜ぶ蛾はいづこ 松本笑点

がっこうのなかはせいとでいっぱいよ ハレカ

店頭のギターの静か秋時雨 空魚

こにたんと出会えるなんて秋灯下 夢野はる香

途中商店街で小錦さんとすれ違いました

半そでとブーツが混じる小春哉 文華

月あかりいつもと違うまち歩き 松本笑点

川面まで星の氷柱の届きおり 弘明

想い出の分だけ深む秋夕べ 夢野はる香

寒空に集まる人々ゆれる橋 蜜柑

秋の蛾を休ませている立ち飲み屋 弘明

あそこまでとんでみたいなやくそくね ハレカ

紅葉踏み触り触らず銀天街 松本笑点

脚を出しオシャレは我慢冬隣 蜜柑

はをたべているとどこからかおときこえます ハレカ

いかがでしたでしょうか? クリスマスの準備が始まって、キラキラしてきた商店街と、そこにいる人たちの風景が浮かんできませんか?それにしてもおなじ風景を一緒に見ているはずなのに、こんなにも受け止め方は色々なんですねー。 まち歩き句会、本当に面白かったです。次回2回目は小倉城、八坂神社編となります、お楽しみ。